【FC】お宝ゲーム「KUNG FU（スパルタンX）」まさかのタイトル変更で一気にお宝ソフトへ2017/10/13
なんらかの理由で価格が高騰し、その道のマニアからノドから手が出るほど欲しがられている「お宝」。
もちろんゲームの分野においても、発売後から現在において価格が大幅に上昇した「お宝ソフト」というものは存在しています。
今回は、ファミリーコンピュータで発売されたお宝ゲーム「KUNG FU（スパルタンX）」をご紹介します。
「KUNG FU（スパルタンX）」とは？
（出典：http://www.suruga-ya.jp/product/detail/160001477001）
ソフト名こそ変わっていますが、中身は1985年にアイレムから発売された「スパルタンX」と同じです。
なので、本作がお宝化ゲームと化した原因に触れる前に、まずは「スパルタンX」について説明していきます。
〇基本情報
機種：ファミリーコンピュータ
発売日：1985年6月21日
発売元：任天堂
ジャンル：横スクロールアクション
当時価格：4,900円
現在相場：約50,000円～100,000円前後
買い取り相場：40,000円～80,000円前後
1984年にアーケードで稼働を開始、1985年にファミコンソフトへと移植された横スクロールアクションゲームです。
ジャッキー・チェンが主演の映画「スパルタンX」を題材としていますが、主人公と恋人の名前が一緒というだけで、映画の内容はあまり関係ありません。
ゲーム内容は「迫りくる敵をなぎ倒しながら全5面のステージを攻略し、さらわれたシルビアを助けだす」というもの。
操作方法は移動、ジャンプ、パンチ、キックと格闘ゲームや後年発売された「ファイナルファイト」に近い感じで、ゲーム中に主人公・トーマスの特徴的な合成音声が流れます。
移植であるファミコン版はグラフィック面で劣るものの、改良点としてアーケード版より動作が軽くなっており、142万本の大ヒットを記録しています。
1984年当時としては珍しいストーリーの明確さ、エンディングの存在、格闘を主体とした横スクロールアクションで、後年のアクションゲームに大きな影響を与えました。
版権による名称変更で幻のゲームに
（出典：https://youtu.be/dwjxyXEhKwo）
「スパルタンX」の名称を変更して発売された「KUNG FU」は、箱説なしで20,000円前後、箱説ありの美品だと100,000円は下らないため、まさに幻のソフトと言えます。
名称変更の理由は諸説ありますが、「版権が切れたことで再販時に問題があったため」という説が最も有力と言われていますね。
上記の理由から、バーチャルコンソールなどダウンロード版での配信は一切されておらず、また今後のリリースも難しい部類に入っています。
ちなみに名称変更前の「スパルタンX」はお宝ゲームではないので、比較的簡単に手に入るでしょう。
（まとめ）
前述の通りダウンロード版が配信されていないので、今から遊ぶにはアーケード版が移植された「アイレムアーケードクラシックス」を手に入れる必要があります。
コレクション目的で「KUNG FU」を手に入れるのは至難の業ですが、根気よくオークションサイトや各ショップの在庫をチェックすればお目にかかれるかもしれません。
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